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警察官の年収

総務省発表の統計データより警察官の収入状況を掲載

2014年6月3日 2019年07月10日

総務省発表「地方公務員給与実態調査結果の概要」から警察官の年収データを集計し、掲載しています。
警察官の賞与(勤勉手当・期末手当)は国家公務員の支給月数を係数として算出。
※推計値です。参考程度にご覧ください。

2017年
警察官の年収
705万8215円

警察官のボーナス・賞与
158万2099円

警察官とは

日本の治安を守るべく職務を遂行する公務員。
地域社会に貢献する姿は凛々しく、いつの時代も子供達の憧れの職業です。

大きく分けて警察官には2種類の採用があります。
・国家公務員の警察官(主に警察庁。いわゆるキャリア組や準キャリアなど)
・地方公務員の警察官(日本全国の警察など)

交番や警察署など、普段の生活で一般の人が触れあう機会の多い警察官は地方公務員の警察官がほとんどです。

警察官の階級と昇進

全国では総数約29万人の警察職員が日本の平和と安全を守り続けています。
警察組織では、階級制度によって役職が決まるピラミッド型の組織体系が採用されており、警察官は巡査から始まる9階級のいずれかに属しています。
※巡査長は呼称階級

巡査→(巡査長)→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監

現場の警察官(地方公務員)の場合は、巡査から始まり、警部補、警部へと昇進していきます。
昇進するには昇進試験に合格する必要がありますが、昇進試験では実技や実績が加味されることはなく、筆記試験の成績だけで合否が決められます。
※警部まで

犯人逮捕や検挙率など実績が加味されないことを意外に思えるかも知れませんが、検挙実績などの不確定要素を試験に含めるのではなく、単純に努力が形としてでやすい筆記試験のみで昇進を判断する方がより公平であるという判断からこのような制度になっているそうです。

同じ都道府県でも犯罪発生率の高い地域、そうでない地域があり、実績を加点対象としてしまうと地域ごとに有利不利が出る結果となり、公明正大の化身とも言える警察官という職業の根幹が揺らぎかねません。

国家公務員(キャリア組)の場合は現場で働く警察官とは異なり、入庁と同時に警部補の階級が与えられます。
その後、警部、警視と昇進試験を経ることなく出世していくシステムとなっており、30代で警察署長に就任するなど劇的なスピードで出世していきます。
現場の警察官とは出世スピードが桁違いで、警察の重要なポストはほとんどキャリア組が就任しています。

警察官になるには

警察官になるには2つの方法があります。
①各都道府県が独自に行う警察官採用試験を受験し、警察官になるルート。
②国家公務員試験である国家公務員試験採用総合職試験・一般職試験を受験し、警察官になるルート。

私達が目にする一般の警察官はほとんどが①の都道府県で採用された警察官です。
その地域の治安を守る警察官として、各都道府県警で活躍します。

一方、②の警察官は国家公務員試験に合格した警察官で、この中にはいわゆる「キャリア組(幹部候補)」も含まれています。
警察庁の中枢で日本の治安と安全を守るために活動します。

身体要件

警察官採用試験には身体要件があります。

【男性】身長:おおむね160センチ以上 体重:48キロ以上
【女性】身長:おおむね154センチ以上 体重:45キロ以上

凶悪な犯罪者と対峙する事も珍しくない警察官ですから、あまりに身体の小さい人は採用されません。
また、同様の理由で身体の大きな人ほど採用されやすい傾向にあるようです。

警察官として採用後は

警察官に採用後は警察官としての知識と技能を学ぶため警察学校に入校します。
全寮制で半年~10ヵ月の研修を受けますが、警察学校では全ての行動に対して厳しく指導されるため、自ら職を辞する人も少なくありません。
確固とした精神を持ち合わせていないと、警察官として働き続ける事は難しいといいます。

また、警察官として勤務している間は私生活でのトラブルや交通違反にも気をつけて生活する必要があります。

飲酒運転や痴漢行為など自身に問題行為があった場合、甚大なケースでは懲戒免職、軽微なものであったとしても、依願という形で自主退職せざるを得ない状況になることもあります。
自身に問題はなくても、子供や親など家族に違法行為があった時にも同様となることもあり、私生活では家族も含め、品行方正な生活を送る必要があります。

警察官の初任給

警視庁(2016年)
Ⅰ類採用者(主に大卒):252100円
Ⅲ類採用者(主に高卒):212700円

大阪府警(2016年)
大学卒:200600円(地域手当含む)
高校卒:162000円

警察官の初任給は各都道府県警によってさまざまですが、おおむね20万円程度が平均水準。
初任給では一般的なサラリーマンとさほど差はなく、警察官1年目の年収は300万円から400万円程度となります。
※期末・勤勉手当(賞与)が月額給与4.3ヶ月分。その他に各種手当てが加算される。

警察官の年毎の収入推移

年齢 平均給与 諸手当 月額給与 賞与 年収
2017年38.4歳32万446円13万5897円45万6343円158万2099円705万8215円
2016年38.5歳32万757円13万8846円45万9603円154万6538円706万1774円
2015年38.6歳32万1121円13万7673円45万8794円150万6809円701万2337円
2014年38.8歳32万1974円14万1386円46万3360円146万8919円702万9239円
2013年39.0歳32万810円14万939円46万1749円126万9713円681万701円
2012年39.3歳32万2203円14万658円46万2861円127万5787円683万119円
2011年39.4歳32万4966円15万2745円47万7711円142万8174円716万706円
2010年39.7歳32万5926円14万3157円46万9083円143万639円705万9635円
2009年40.0歳33万43円14万4541円47万4584円152万394円721万5402円
2008年40.3歳33万8245円14万5308円48万3553円168万4067円748万6703円
2007年40.7歳34万4824円14万8223円49万3047円171万1431円762万7995円

他の公務員に比べて退職率が高いため、警察官の平均年齢は40歳弱と一般的な公務員の平均年齢よりも少し低くなっています。

平均年収は700万円から800万円程度で推移しています。
国家公務員でも年収600万円台が平均ですから、公安職の年収の高さを確認できます。
※危険な職務が多い公安職は給与が1割程度、他の公務員よりも高く設定されている。

警察官の年収・収入について

総務省発表の資料から算出した警察官の平均年収は705万8215円でした。
ボーナスは158万2099円となっています(2017年)

危険な職務を遂行する公安職の年収が高く設定されている事や各種手当てが多く支給されている事から、国家公務員地方公務員の年収(650万円程度)と比べると、同じ公務員でありながら若干高い給与が支給されています。

【長野県警の警察官年収モデル】

警部補 巡査部長 巡査

モデル年齢

45歳 35歳 25歳
月額

給料

383300  302000 230700

給料の特別調整額(管理職手当)

     
地域手当 7666  6040 4614
年額

期末手当

1116160 840948 611815

勤勉手当

688098 517506 376502

寒冷地手当

89000 89000 51000

658万6850円 514万3934円 386万3085円

参事官 所属長(8級) 所属長(7級)

モデル年齢

58歳 57歳 56歳
月額

給料

479391 458894 441282

給料の特別調整額

(管理職手当)

105569 82286 81092
地域手当 11698 10822 10446
年額

期末手当

1501834 1399532 1345820

勤勉手当

1365304 861250 828198

寒冷地手当

89000 89000 89000

1011万6034円 897万3806円 865万6858円

こちらは長野県警のデータですが、全国の警察でもほぼ同様の水準と考えられます。
公開されている長野県警の年収モデルデータでは45歳でおおむね650万円程度、60歳の定年近くになると年収1000万円以上に。
仕事内容は大変ハードなものですが、収入面では安定性が高く、世間一般の水準よりはかなり良好といえるでしょう。

45歳で650万円の給与水準は上場企業の中でも平均以上の年収になります。
上場企業45歳年収ランキングより
また、このデータでは扶養手当など、加算されていない手当てもあり、実際にはこの数字よりも若干高い数値になります。

警察官の年齢別年収推移と生涯賃金

総務省発表の地方公務員年齢推移データを利用して、収入の年齢推移を算出しました。
ボーナスは地方公務員と同様の月数、22歳から59歳までを生涯年収として算出しています。

年齢 給与 ボーナス 年収
22歳24万8539円109万3571円407万6041円
23歳25万9937円114万3724円426万2972円
24歳27万1335円119万3876円444万9903円
25歳28万2733円124万4028円463万6833円
26歳29万3556円129万1651円481万4335円
27歳30万3805円133万6744円498万2409円
28歳31万4054円138万1836円515万484円
29歳32万4302円142万6930円531万8558円
30歳33万4883円147万3485円549万2084円
31歳34万5795円152万1503円567万1060円
32歳35万6709円156万9522円585万37円
33歳36万7622円161万7540円602万9013円
34歳37万8968円166万7461円621万5084円
35歳39万746円171万9286円640万8248円
36歳40万2525円177万1110円660万1413円
37歳41万4303円182万2935円679万4578円
38歳42万5852円187万3748円698万3972円
39歳43万7170円192万3550円716万9597円
40歳44万8489円197万3352円735万5222円
41歳45万9807円202万3154円754万848円
42歳46万9736円206万6840円770万3675円
43歳47万8274円210万4408円784万3707円
44歳48万6813円214万1978円798万3738円
45歳49万5351円217万9547円812万3769円
46歳50万2823円221万2424円824万6310円
47歳50万9229円224万609円835万1362円
48歳51万5634円226万8794円845万6414円
49歳52万2040円229万6979円856万1465円
50歳52万7349円232万336円864万8527円
51歳53万1560円233万8868円871万7599円
52歳53万5773円235万7399円878万6672円
53歳53万9984円237万5931円885万5744円
54歳54万3718円239万2361円891万6983円
55歳54万6974円240万6689円897万386円
56歳55万231円242万1016円902万3789円
57歳55万3487円243万5344円907万7193円
58歳55万5115円244万2508円910万3895円
59歳55万5115円244万2508円910万3895円
生涯賃金:2億7027万7835円

もともとの給与設定が高いうえに残業も多いため、22歳の大卒時から年収400万円に到達します。

30歳中頃で600万円、40歳になると700万円を超えます。
その後も順調に収入は伸びていき、50代で年収800万円となり、定年間際で900万円まで上昇します。

年収が1000万円を超えるのは役職に就いている警察官のみで、平均的な警察官であれば、年収1000万円を超えるのは定年間際になったとしても難しいでしょう。

生涯賃金は年収合計2億7027万7835円に退職金の約2000万円を加えた2億9000万円程度になります。
※このデータには残業代など手当てが含まれていません。それらを含めると生涯賃金は3億円を超える事が予想されます。

警察官 都道府県別年収ランキング

※2017年 総務省発表データより

順位 都道府県 賞与 年収
1位東京都(警視庁)181万1300円769万9976円
2位大阪府174万9700円767万116円
3位愛知県169万4500円748万8352円
4位神奈川県165万9900円739万2348円
5位滋賀県165万6100円725万488円
6位埼玉県159万9500円721万6652円
7位京都府170万7500円719万3684円
8位千葉県164万5900円717万6256円
9位兵庫県168万200円708万6236円
10位静岡県162万800円697万1132円
11位宮城県158万5800円696万444円
12位徳島県153万7300円691万192円
13位福岡県159万4500円690万1800円
14位三重県159万8000円689万3204円
15位広島県158万7900円689万2872円
16位香川県155万5700円688万1024円
17位岡山県158万1300円684万5724円
18位山形県150万4300円683万3608円
19位長崎県153万1900円683万2156円
20位岐阜県159万5200円682万6756円
21位福島県153万7400円677万3936円
22位奈良県151万4000円676万8260円
23位新潟県153万9400円674万8972円
24位大分県155万600円672万7856円
25位茨城県154万4000円672万5552円
26位長野県156万4400円669万5624円
27位山口県152万700円669万900円
28位和歌山県153万3800円663万8660円
29位愛媛県155万4400円663万8488円
30位岩手県150万7600円662万7820円
31位群馬県153万7600円661万6288円
32位北海道152万6900円657万116円
33位栃木県153万4900円656万1328円
34位沖縄県148万6800円653万8992円
35位佐賀県148万7300円653万1764円
36位島根県140万900円653万1752円
37位福井県151万8100円652万9972円
38位山梨県154万9500円652万6332円
39位富山県152万6900円650万5388円
40位鹿児島県147万8300円646万724円
41位宮崎県150万6200円645万8072円
42位石川県148万5000円641万5128円
43位秋田県143万6900円640万9460円
44位高知県140万7600円638万3700円
45位鳥取県134万8200円636万4020円
46位熊本県144万5600円633万6776円
47位青森県135万7100円628万4888円

警察官の都道府県別年収一覧です。
やはり、東京都や大阪府などの大都市の年収が高く設定されています。
これは地域別の地域手当が高く設定されている事や事件が多いために残業代が多く支給されていることが影響していると考えられます。

警察官 都道府県別ボーナス・賞与ランキング

※2017年 総務省発表データより

順位 都道府県 賞与
1位東京都(警視庁)181万1300円
2位大阪府174万9700円
3位京都府170万7500円
4位愛知県169万4500円
5位兵庫県168万200円
6位神奈川県165万9900円
7位滋賀県165万6100円
8位千葉県164万5900円
9位静岡県162万800円
10位埼玉県159万9500円
11位三重県159万8000円
12位岐阜県159万5200円
13位福岡県159万4500円
14位広島県158万7900円
15位宮城県158万5800円
16位岡山県158万1300円
17位長野県156万4400円
18位香川県155万5700円
19位愛媛県155万4400円
20位大分県155万600円
21位山梨県154万9500円
22位茨城県154万4000円
23位新潟県153万9400円
24位群馬県153万7600円
25位福島県153万7400円
26位徳島県153万7300円
27位栃木県153万4900円
28位和歌山県153万3800円
29位長崎県153万1900円
30位北海道152万6900円
31位富山県152万6900円
32位山口県152万700円
33位福井県151万8100円
34位奈良県151万4000円
35位岩手県150万7600円
36位宮崎県150万6200円
37位山形県150万4300円
38位佐賀県148万7300円
39位沖縄県148万6800円
40位石川県148万5000円
41位鹿児島県147万8300円
42位熊本県144万5600円
43位秋田県143万6900円
44位高知県140万7600円
45位島根県140万900円
46位青森県135万7100円
47位鳥取県134万8200円

警察官の都道府県別ボーナスの一覧です。
上記の年収ランキングと同様に大都市圏ほどボーナスも高い傾向にあります。

中でも東京都(警視庁)の金額は別格で、生活費(地域手当)が高騰しての影響とも言えますが、首都警察への予算配分の大きさを垣間見られる結果となりました。

警察官の退職金の平均

※地方公務員 都道府県退職金データより

退職金 退職金(60歳)
2018年1747万7425円2217万5446円
2017年1872万4531円2250万2595円
2016年1874万1234円2245万9404円
2015年1901万7234円2235万2531円
2014年2001万9638円2415万6914円
2013年2211万3489円2563万1680円
2012年2253万5957円2630万6361円
2011年2319万9085円2638万8936円
2010年2363万723円2717万6872円
2009年2366万5702円2743万1914円
2008年2359万9127円2767万4319円
2007年2372万9255円2633万9468円
2006年2317万5021円2756万5106円

警察官の退職金はおおむね2500万円前後で推移しています。
一般企業よりは優遇されていますが、公務員としては平均的な金額に納まっている印象です。

警察官 都道府県別退職金ランキング

※2017年 地方公務員 都道府県退職金データより

順位 都道府県 退職金 退職金(60歳)
1位香川県1782万4000円2381万3000円
2位福島県1689万3000円2345万円
3位岡山県1689万8000円2311万2000円
4位山形県2025万7000円2304万7000円
5位大分県1662万5000円2298万5000円
6位兵庫県1932万3000円2298万4000円
7位長野県1481万3000円2281万円
8位東京都(警視庁)1826万4000円2272万6000円
9位広島県1764万8000円2271万9000円
10位島根県1547万1000円2270万5000円
11位佐賀県1775万8000円2266万4000円
12位北海道1620万7000円2261万7000円
13位三重県1847万9000円2261万4000円
14位大阪府1798万3000円2260万6000円
15位岩手県1884万2000円2251万2000円
16位秋田県1747万3000円2249万4000円
17位静岡県1662万6000円2246万9000円
18位岐阜県1474万5000円2244万1000円
19位神奈川県1743万円2233万6000円
20位鹿児島県1805万円2233万5000円
21位宮城県1834万9000円2229万8000円
22位和歌山県1824万4000円2227万円
23位滋賀県1813万6000円2217万7000円
24位埼玉県1806万円2215万2000円
25位愛知県1865万円2203万9000円
26位福岡県1805万1000円2202万9000円
27位京都府1795万7000円2198万6000円
28位沖縄県1726万3000円2195万8000円
29位徳島県1805万5000円2193万2000円
30位愛媛県1707万2000円2190万円
31位茨城県1669万2000円2189万7000円
32位山口県1821万7000円2186万2000円
33位千葉県1828万4000円2183万6000円
34位高知県1685万9000円2173万5000円
35位青森県1718万4000円2172万1000円
36位熊本県2063万7000円2171万5000円
37位山梨県1542万円2168万5000円
38位石川県1807万5000円2168万1000円
39位宮崎県2044万円2168万円
40位長崎県1859万7000円2164万1000円
41位福井県1789万3000円2160万3000円
42位富山県1443万7000円2152万円
43位群馬県1829万1000円2147万4000円
44位奈良県1710万4000円2117万4000円
45位栃木県1432万6000円2113万9000円
46位新潟県1747万8000円2102万4000円
47位鳥取県1405万9000円2067万9000円

都道府県別の退職金データの一覧です。

60歳定年の退職金は、おおむね2000万円を超えていますが、こちらも年収同様に都市部ほど高額になる傾向にあります。
ただ、その差は年収ほど多くはなく、退職金に関しては地域差はそれほど見受けられません。

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