
京都の花柳界の象徴ともいえる舞妓の年収・収入状況を掲載しています。

舞妓の年収
0円

舞妓とは

舞妓とは唄や踊りなどの「芸」で宴席に興を添えることを仕事とする女性のこと。
一般的な意味では「京都の五花街」で仕事をする舞妓のことを指します。
「舞妓」はその存在自体がクローズアップされる機会が多いためひとつの職業として捉えがちですが、実際は「芸妓」になるまでの修行期間です。
【舞妓】
唄や踊りを披露し、客をもてなします。
年齢は15歳から20歳くらいまでで、未成年の可憐さが売り。
芸妓になるための修行期間で、舞妓の間は置屋さんでおねえさん(他の舞妓)やおかあさん(女将さん)と生活を共にします。
既婚者は不可。人数は五花街で80人程度。
【芸妓】
より洗練された唄や踊りを披露し、客をもてなします。
何歳になっても続ける事ができ、50代60代になっても現役で活躍している芸妓もいます。
収入を受け取り、一人で自活することが可能。
既婚者は不可。人数は五花街で200人程度。
舞妓になるには

舞妓になるには2つの必要条件があります。
年齢が15歳前後であること
舞妓さんは「可憐さ」「愛らしさ」が売りの存在です。
そのため、年齢制限は厳しく顔立ちにもよりますが、20歳に近くなるほどなれる可能性は少なくなります。同様の理由で身長が高すぎる人もなることは難しくなります。
容姿端麗であること
とびきりの美人である必要はありませんが、ある一定以上の容姿を持ち合わせていないと難しくなります。やはり愛らしい舞妓ほど人気が高いそうです。※容姿だけでなく人としても
なるための具体的な行動としては、まずは所属する置屋を探す必要があります。
置屋とは舞妓が所属するプロダクションのようなもので、舞妓は置屋さんから派遣される形でお座敷に呼ばれます。
かつては何らかの形で花柳界とのツテがないとどうしようもありませんでしたが、現在では独自にHPを公開している置屋さんがあり、舞妓の募集情報も掲載されているため容易にアポイントメントを取ることができます。
うまく話が進めば、その後は置屋で親御さんと一緒に面接が行われます。
そこで女将さんに「適性がある」と判断されれば、そこから舞妓への第一歩が始まります。
まずは1年間「仕込み」として唄や舞、京言葉の稽古を積み、若干の「見習い」期間を経て舞妓としてデビューすることになります。
仕込み(1年程度)→見習い(1ヵ月程度)→舞妓
舞妓に関するお金データ

宴席に呼ぶためにお客には舞妓1人当たり2万5千円~3万5千円程度の「花代」が請求されます。
それらとは別に「ご祝儀」も必要。
1回の宴席2時間~3時間程度。夕方から24時位までお座敷で1日あたり10万円程度の売り上げ。
舞妓さんの着物は200万円~300万円はする特注品を着用している。
※「京都花街の経営学」参照
舞妓の年収・収入・給与体系について

舞妓は芸妓の修行期間であるため、定められた給与はありません。
つまり、収入は0円です。
決まった給与は支給されませんが、着物や習い事など生活にかかる全ての費用は置屋さんで面倒を見る決まりになっているため、生活に苦労することはありません。
とはいえ、手持ち金が0円では社会生活に支障を来す事もあり、給与という名目ではありませんが毎月数万円程度のお小遣いは支給されるようです。
また、お客からの贈答品や小遣いなどがもらえることもあり、それらも舞妓の収入となります。
途中で舞妓を辞めてしまうと・・

一人前に育て上げるまでには習い事、着物、生活費など相当な金額が必要で、それら全てを置屋さんで請け負い舞妓を育成しています。
それらの先行投資分は、舞妓になった後の数年間の花代(舞妓の報酬)で費用を少しずつ置屋に返済していくという建前になっています。
このシステムが給料が出ない理由のひとつにもなっています。
そのため、一定以上の仕事ができずに途中で舞妓を辞めてしまった場合には、それまでの投資額相応の金銭が請求されることがあります。
詳細な金額は不明ですが相当な額の請求になることもあるそうです。