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稼げるノウハウを正確に暴露するセミナーが破綻しない理由

2016年09月27日

|更新:2017年04月03日

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ビジネス

東京や大阪などの大都市では土日はもちろんのこと、中には平日の夜でさえ様々な企業や団体、個人がセミナーを開催している。
少しでもビジネスや自己啓発に活用しようとビジネスマン達のセミナー熱は例年になく高まっているといえるだろう。

セミナーと言っても「列車を綺麗に撮る方法」など趣味に近いものから、「確実に銀行融資を得る方法」などのビジネス色の高いものまで多種多様なセミナーが実施されている。

 
 

確実に儲かるセミナー

その中で、「確実に儲かる~」といったような必ず利益が上がると謳うセミナーが開催されている事がある。
「確実に~」という文面が怪しい気もするが、講師はその道のトップランナーが担当しており、現役でいまだに稼ぎ続けているところからも内容自体は信頼できるようだ。

そして、実際の受講者にも内容を確認してみると情報自体は本物で、言われたとおりに行動する事ができればかなりの確率で利益を得ることができるという。

そこでひとつの疑問が浮かんできたのだが、開催者が持っているノウハウを他の人物に教えてしまった場合、自らの首を絞める事になるのではないかと言うことだ?
開催者は職を失わないのだろうか?
同じ事をする人間で溢れかえり、パイを奪い合って消耗していくことは目に見えているのだがどういう理屈が作用しているのだろうか?

なぜノウハウを教えても自身の事業は傾かないのか

実際にセミナーを開催した事のあるグループに近しい関係者に話を聞くことができた。
当事者ではないため、精度の高い情報とは言い切れないかも知れないが、からくりに対する「なるほど」と思える回答を得ることができた。

仮になんらかのセミナーがあったとしよう。
逆輸入システムでもシステムトレードでも中古品売買でも飲食店経営でも何でも構わないのだが、とにかくセミナー開催者はこの手法で何年も利益を上げ続けているとする。

そして、実際にその手法を余すことなく受講者にセミナーで伝えたとする。

その結果、ほとんどの人が事業に成功して億万長者になった。のではなく、ほとんどの人が満足に稼ぐことができずに終わってしまうというのだ。

全く理解不能な現象だが、仮に正しい情報があったとしてもそれを継続して実行できる人はごく少数で、結果として多額の現金がセミナー開催者に入り、事業本体にはさほど影響は無いのだという。

なぜ継続することができないのか

セミナーに来ている時点でそれほど能力の高い人物、その事業に強く興味のある人物ではない可能性が高い。

厳しい言い方になるが、セミナーに来ている時点でその人物の底は知れている。
もし、それなりの能力がある人なら、自身で事業を考え出せるはず。
もちろん、参考にするために受講する人も存在しているが、特に利益直結型の場合はその傾向が強い。

金を第一として捉えているためビジネスに対する執着心が弱い。

金銭的な利益を第一としているので、継続するためのモチベーションがない。

セミナーの開催者は紆余曲折を経て現在地にたどり着いたわけであるが、最終的な「良い部分」だけを学んだとしても、挫折してしまう。

一番の理由はこれだという。
セミナーの開催者は一朝一夕で今の位置にたどり着いたわけではなく、何度も失敗して、その度に軌道修正を行いながらやってきた。
そのため、これからの過程で何らかの障害が起こったとしてもそれを乗り越えていけるだけの知識と経験を既に身につけている。

一方で良い部分だけを教わった受講者はその能力が身についていないため、ちょっとしたトラブルでも挫折したままの状態になってしまい、最終的には諦めざるを得なくなってしまう。
成功するためには開催者に近い能力が必要になってくるわけであるが、そこにたどり着くまでにほとんどの人が諦めてしまうのだ。

イチローのインタビューでもこれに近い発言がされている。

多くの情報がある中で、情報をうまくつかむ事ができれば失敗無く、素晴らしい選手になれるか否かという議論。20分くらいから。

イチロー:
情報が多すぎてどれをピックアップして良いか?

稲葉:
今そういう時代になってきている。知識があり過ぎる。

イチロー:
頭でっかちになる傾向はあるでしょうね。今の時代は確かに。

稲葉:
でも、最短でいける可能性もあるじゃない?ヘタしたら。

イチロー:
無理だと思います。
あの、失敗をしないでたどり着いたところ、全くミス無しでそこにたどり着いたとしても~、
まあ、たどり着けないんですけど、(仮に)たどり着いたとしても深みは出ないですよね。
単純に野球選手としての作品が良いものになる可能性が、可能性ですよ、僕はないと思いますけど、あったとしても、やっぱり遠回りするって凄い大事ですよ。

だから僕、無駄な事って結局無駄じゃないっていう考え方が凄い大好きで、
でも今やっていることが無駄だと思ってやっている訳じゃないですよ、
僕は遠回りすることが一番近道だと思います。

生きる伝説のイチローも結局は失敗こそが成功の秘訣であると持論を展開している。
よくよく考えると当たり前の話であるが、結局は、いくら良い情報があったとしても、失敗の中で成功を掴む過程を経験していないと最終的な境地にはたどり着けないのだ。

世の中には高額な、それこそ数十万円以上にもなるセミナーが開催されている。
詐欺的なものは別として、本当に素晴らしいセミナーであったとしても結局は本人の努力次第で無駄金にも投資にもなることを肝に銘じておきたい。

最後に、もちろんセミナーの内容を参考にして、大成功をおさめる受講者も相当数存在している。全ての人が失敗に終わるわけではないことを付け加えておこう。

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