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法務局の職員はなぜ絶望するほどに態度が悪いのか?実際に体験して感じたこと

2019年06月12日 2020年03月02日 11194 その他

先日、友人数人で居酒屋で酒を飲んでいると、その中の店員にとても感じの悪い人がいた。

ただ、我々は皆いい歳になっているので、直接文句をいうこともなく「まあ、こういう店員もいるよね」といった感じで、特に気にすることはなかった。

そこから

「接客ってやっぱり大事だよね。旨い酒が一瞬にしてまずくなる事がある」

なんてことを話し出すと、そこから市役所での対応態度が良くない、一般企業ならありえない、など公的機関での対応態度の話に発展することに。

すると最近、新築物件を購入して法務局で手続きをしたAさんがこんな事を呟いた。

「おまえらは本当の接客を知らない。法務局に行ってみろ。市役所の職員が神レベルに思えるから。あれこそが究極の公務員だ。古き良き時代の公務員像がそこに残っている」と。

彼の発言をまとめると

◇対応する職員が目を見て話さない。
◇何かを聞くと明らかに面倒なそぶりをする。
◇こちらが敬語なのにタメ口で話してくる。
◇知らないことを聞いているのに、こんなことも知らないのか的な態度をとる。

Aさんは法務局の対応の酷さを蕩々と我々に話し続けたが、「何かしらのタイミングが悪かっただけで、今の時代にそんなのあるわけないだろ」と私達は上の空で聞き流していた。

実際に大阪法務局に登記に行ってみた

Aさんに触発されたわけではないが、ちょうど法人登記変更の必要があったので、本来なら司法書士に3万円程度で依頼するところだが、単純な書面を作成するだけなので大阪法務局に自分で手続きに行くことにした。

どんな失礼な人が対応するんだろうか、と半ば怖いもの見たさの気持ちもあった。

大阪法務局の中に入ってまず感じたことは、腐った魚の眼をした職員が多かったことだ。

人に対して「腐った」などと形容することは失礼なことはわかっているが、どこか生気のない雰囲気が法務局中を包み込んでいて、なんとも言えない匂いを醸し出していた。

入るやいなや、Aさんが言っていたのはこれか、、、と嫌な予感が、、。

登記相談が予約制になっていたし、態度は最悪だった

書類に必要な印鑑の種類がわからなかったため、職員に尋ねようとすると相談自体が予約制になっているため、対応できませんと言い出した。

相談の席では誰も相談しておらず、すべて空席。
職員も相談人員と思われる人が誰の相談にも乗っていない状態で目の前に存在している。
ぱっと見る分には、次の整理券を取っている人もいない。
どう贔屓目に見ても、瞬時に対応できる状況である。

予約??

簡単な質問をするだけでも、予約が必要とのことで次の予約は今から4時間後の14時過ぎですと言い出す始末。

予約が必要だなんて司法書士や不動産屋など頻繁に通っている人しか周知されていないだろうに、、。

むしろ本当にわからなくて困っている素人や、いきなりの相談者は問答無用に門前払いになるシステムじゃないか。

いきなり納得のいかない応対だが、少し粘って

印鑑の押し方と種類だけなので、今、教えてください!

と頼み込むと「仕方ないな」といった感じに対応してくれることに。

ただ、もし私がここで粘らなかったら、30秒で回答できるちょっとした書き方相談だけで4時間以上待たされた事になる。

となりの席で対応してくれることになったのだが、その女性職員の対応は最悪そのもの。

法務局職員

こことここに印鑑を押します。

実印です実印。

顔は面倒くささがにじみ出しながら、いきなりのタメ口対応。
ちなみに私は敬語で対応。

実印とはなんですか?
会社代表としての印鑑は一般的に代表者印と角印があるのですが?

印鑑についての疑問を尋ねると、「なんじゃこいつ」といった態度で

法務局職員

実印、実印
だから実印!

呆れ気味かつ嫌な感じで実印の連呼。
その実印の意味がわからないから尋ねているにも関わらず、インコのように繰り返すばかり。

実印とはなんですか?
会社代表としての印鑑は一般的に代表者印と角印があるのですが?

そこで私がもう一度尋ねると

法務局職員

あー。
法務局に会社の印鑑として登録してるもの!

と、半ば怒りながら返答してきました。

最初から「実印とは法務局に登録している印鑑です」と言ってくれれば事は済んだにも関わらず、実印の連呼ばかりしてきた職員はどういうつもりだったのか。

その後は、要件が済むやいなや一言も発せず挨拶もせずに裏に消えていく始末。

Aさんの言っていたのはこれか!
まさに民間企業ならありえないレベルの対応であった。

印鑑の種類が判明したため、別の提出部門に作成した書類を提出しに行くと

法務局職員

はい。問題なければ、この日に完了します。

と、一切こちらを見ること無く、下を向いたまま無愛想に書類を受け取っての終了。

もう少し、愛想を振りまくとかできないものか。
これはひどいな。想像以上だな。

この対応ではAさんが怒りだすのも仕方がないのかもしれない。
今どき、一般企業でもこんな対応をされることはまずないだろう。

どうして法務局職員は態度が悪いのに問題にならないのか?

知り合いの司法書士に事の顛末を話すと、

「それは仕方がないわ。法務局にサービス精神とか訪問者のためにという気持ちはないよ。そういうところとして対応するしか無いね」

と軽く笑いながらその理由をいくつか教えてくれた。

単純作業の仕事ばかりで面白くない

法務局の仕事は確認や登録など単純作業が中心。

変化のある仕事が少なく、淡々と事務作業を行うことが多いため、笑顔無く目が死んでいるように見えるのも仕方ないのかもしれないとのこと。

法務局は専門家のための機関

司法書士の彼が言うには、法務局を利用する人は不動産屋や司法書士、行政書士、弁護士、それら関連の従業員など、ほとんどが専門業種の人であるため、態度が芳しくないとは思いつつも仕方ないと考えているとのこと。

みんな仕事が忙しいので、職員の態度を相手にしている隙がないのだそうだ。

文句を言う人がいない

例えば、市役所であれば、市民全体を対象にサービスを行っているため、なにか不都合があればすぐにクレームが来る。

ところが法務局の場合は、

・クレーマー層がサービスを利用する事があまり無い。
・利用したとしても1回きりで何回も法務局に来ることが無いため、「そういうものなのかな」で終わってしまう。

意見する人の絶対数が少なく、昔からおもてなしの精神が養成されないまま野放しの状態に。

事実、戦後から対応の悪い機関として業界ではNO.1であり続けている。
クレーマーというと聞こえは悪いが、「意見を言う人」が少ないのだという。

後日追記

この記事を見て、意見に賛同するようなお便りが相当数届いた。
新しい情報も得ることができたので追記しようと思う。

法務局の状況について少しSNSを調べてみた。

当方と似たような態度をされた人(https://sugitaya.net/?p=3805)もいたようで、かなりの怒りに達して怒号でキレたとのこと。

みなさん、法務局の態度に様々な思いを持っているようだ。

そして、お便りの中に現在、関東地方の法務局で働いているというCさん(20代)からのメールもあった。

現状の法務局は「確かにご指摘のとおりかもしれない」と連絡をしてくれたようだ。

少し話を聞いてみようと返信をしてみると、法務局に関するやりとりをすることができた。

法務局で嫌な思いをしたのですが、、

-Cさん-
態度が悪いと評判だった税務署や年金事務所もかなり丁寧な対応になっています。
同様に法務局も応対態度に対しては色々と言われるようになってきているので、改善はしていると思います。

ただ、専門家が中心の機関なので市役所などと比較すると、なあなあな部分も多いかなと。
今はかなり改善された方で私が働き出す前はかなり酷かったそうです。

不満がある場合は、すべての法務局にあるかどうかは不明ですが、目安箱のようなものがあるので名指しで投書すれば良いかもしれません。
http://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/static/i_mlpost.html

態度が悪い人多くないですか?

-Cさん-
私はここ数年しか法務局で働いていませんが、印象としては態度の悪いというか、来た方に優しくない人はいますね。年配職員に多いかなと思います。
相手を見て話す人、タメ口対応の人とか。

多いかどうかはちょっと割合がわかりませんけど。かつての法務局は酷かったそうですから、その名残を持っていらっしゃるのかなと。
でも、大半は普通の人たちです。

ただ、市役所と比較すると明らかに対応は違いますね。
あそこまで丁寧ではないです。
あのレベルと比較されると態度が悪い人が多いと言われても仕方ないかもしれません。

後は、印紙売り場の対応が悪いとボヤいている人もいますが、印紙売り場は別の事業者なので法務局とは直接関係がないんです。
だから、こちらに文句を言わないでください(笑)
一日中、印紙を売るだけの仕事なので、毎回愛想を振りまくのはそれはそれで無理だとも思いますよ。

局内でトラブルはありますか?

-Cさん-
たまにあります。相談のブースから怒号が飛んでくることもあります。
「なんですか!その態度は!」とか。

今回の場合は法人の変更なので簡単だと思いますが、専門家以外ではかなり難しい書類を本人で作成しようとする方もいるんです。
そういう時に相談がこじれてトラブルになることはあります。

インターネットで情報が掲載されているからか、素人の方の提出が増えてきているので、そういうトラブルは起きやすいと思います。

ただ、法務局が登記などで必要な情報をわかりやすく開示していないせいもあると思います。
それこそ、インターネットにわかりやすい丁寧な情報を掲載しておけば、相談者・職員のそれぞれの負担も減少するはずですから。

法務局が取り扱うものは書類によって相当なパターンがあるので、確かな雛形が用意しにくいという事情もあるにはありますが、民間ならともかく、公的機関がそれを言い訳にするのはどうかと思います。

今の現状の対応で十分かと言えば、全く十分ではないですよね。
多分、今の法務局が公開している情報だけで、すぐに正確な書面を書ける人はそうはいないと思います。

「複雑なので司法書士など専門家に依頼してみては?」

と勧める人もいて、それが最短で正解に近いとは思いますが、その前に法務局の態勢として目の前の人に十分な情報を提供できているのかは問う必要があるでしょうね。

なるほど、、

今回の件のように「実印」ひとつでもトラブルになりやすいですし。
普通の人に実印と言って、すぐにそれが何か理解できる人っていうのはそう多くないと思うんです。
更に法人印鑑はいくつかあるのが普通ですからね。
後は間違えて個人の実印を押して提出される方もいます。

仮に今回の件で印鑑の種類を間違えていた場合は、もう一度書面に印鑑を押し直して貰わないといけないわけで、電話で職員が連絡して、提出者は印鑑を押し直してと、両方にもうひと手間かかるわけです。

そういうのって、本当にお互いに時間の無駄ですよね。

Cさんからすると、現状の法務局のシステムにも問題点はあると感じているようだ。

このような考え方のできる内部の人がいた事には、少し驚いた。
やりとりをしていく中で、態度の悪い人は少数で、その少数の人が悪評を広めているだけなのかもしれないと思わなくもなかった。

最後に

この出来事を体験した時には、あまりの態度の悪さに法務局を攻める文章を書いたが、実際にはCさんのように現状に問題を感じている人も少なくないのだと感じた。

かつては酷かった市役所職員の態度も、様々な変化により現在ではこちらが申し訳なくなるような丁寧な対応に変化してくれている。

法務局に関しても、可能な限り早く、改善が進むよう祈るばかりである。

この記事を書いた人
年収ガイド運営チーム

様々な専門知識を持ったスペシャリストチーム。
金融・人材系の知識が強い。