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「卒業証明書」とは学校を卒業したことを証明する書類のことで、高校卒業後に就職や進学をする際に卒業証明書の提出を求められる事があります。
取得方法や卒業証書との違い、廃校になった時の取り扱いなど卒業証明書に関するあらゆる情報を紹介します。
卒業証書と卒業証明書

勘違いしやすいのですが、卒業証書と卒業証明書は異なります。
◆卒業証書
一般に卒業式に授与される賞状のような紙、証書。
◆卒業証明書
卒業を証明する書類。
卒業時に支給される事もあります。
卒業証明書の代わりに卒業証書を提出できる?
センター試験・大学入学共通テスト
センター試験・大学入学共通テストなど正式な書類が必要な場合は卒業証書では不適格で、受理されることはありません。
証明書は正式なものだけが受理され、コピーも不可となります。
https://www.dnc.ac.jp/sp/center/faq.html(センター試験)
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/index.html(大学入学共通テスト)
就職・転職
・高校が地方にあり取得が難しい。
など、止む終えない事情がある場合には卒業証書で代用を認めている企業もあります。

卒業している事が証明できるのであれば、証書であろうと証明書であろうと特に問題はありません。
ただ、卒業証書は明らかにサイズが大きすぎるので、卒業証明書にしてください。
発行方法

卒業証明書の発行方法は「直接受け取り」と「郵送」の2つがあります。
ほとんどの学校ではインターネットで証明書発行申請書がダウンロードできるようになっています。
申請書に記載して直接持参・郵送をするのが一般的です。
直接、高校の窓口に行く
健康保険証・免許証など身分証明となる書類と現金(500円程度)を持って窓口に行きます。
窓口で証明書発行申請書を記入して、卒業証明書をもらいます。
・手数料(300円~500円程度)
郵送
学校のHPに証明書発行申請書が公開されており、そちらをプリントアウトして記入後に必要書類を同封して郵送・返送を受ける形が一般的です。
数日から1週間程度で卒業証明書が郵送されてきます。
・返信用封筒(切手を貼る)
・手数料(定額小為替や切手などを同封)
何通でも可能
基本的に申請があれば何通でも発行してもらえます。
※合理的な理由があれば
不安な時は問い合わせを
卒業証明証発行の手順、かかる時間や費用は学校によって様々です。
学校の公式HPで手順が公開されていることがほとんどですが、不安な時は電話やメールで問い合わせた方が良いでしょう。
運悪く「学校の創立記念日」に学校に訪問してしまい、手ぶらで帰宅せざるを得ない状況になる事もあります。
廃校・統合した場合
統合した場合
統合先の学校に尋ねるか、教育委員会に取得方法を尋ねます。
統合になった場合は存続する学校にすべてが引き継がれているため、ほとんどのケースで統合先の学校が発行を担当しています。
廃校になった場合
教育委員会に取得方法を尋ねます。
私立の場合、廃校した学校法人自体が存在している時はそちらに問い合わせても良いでしょう。
有効期限
卒業証明書に有効期限はありません。
10年前のものを使用しても問題はありません。
卒業証明書を開封した場合
封筒で開府無効とされている卒業証明書を開封した場合でも、無効となるケースは少ないようです。

センター試験などは開封した状態での提出です。
指定された状態で提出しましょう。
卒業証明書の偽造

卒業証明書を個人で偽造自作することは不可能ではありませんが、ロゴや封筒、紙質までを模倣する必要があり、ほぼ不可能だと思われます。
同じ封筒を用意することもまず不可能で、カラーコピー程度では見る人が見ればすぐにバレてしまいます。
卒業証明書偽造業者の存在
免許書や保険証、卒業証明書などを偽造する専門業者がインターネット上に存在しています。
卒業証明書も偽造を請け負っていますが、偽造証明書の値段・費用も10万円から20万円とかなりの高額で、クオリティも確実に手に入るかも不明の状態で手を出すのは危険すぎます。
更に、偽造した文書で就職するなど何らかの利益を得ることは「有印私文書偽造罪」で確実に違法となります。
違法行為ですから、トラブルが起きても警察を頼ることもできずに、何か問題が起きたら最終的には依頼者が泣き寝入りする構造になっています。
偽造業者を利用することは止めておきましょう。
旧姓の卒業証明書の場合
基本的には旧姓のまま提出する事になります。
その場合は余白に「旧姓です」とわかりやすく記載する、戸籍抄本・住民票を付属させる、など対応は状況により異なるため、提出先に確認して行動してください。
まとめ
大学の卒業証明書が求められる機会は多々ありますが、高校の卒業証明書を求められる機会はそう多くはありません。
ただ、近年では高校を卒業してから何年後かに専門学校や大学に入り直すようなケースも珍しく無くなってきています。
人生には何が起きるかわかりません。
いざという時に困らないよう、証明書の発行方法を知っておくだけでも、将来的に何かの役に立つかもしれません。